新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

チームワークはコミュニケーション


介護の仕事はコミュニケーションが重要と言われますが、介護職員同士のコミュニケーションとなると十分ある、とは言えない介護施設も多いのではないでしょうか。
特に、従来型より、ユニットケア型の介護施設は1人前になった(かどうかも怪しいところですが)とたんに日中はほとんど一人で仕事をすることが多く、職員同士の会話といえば、引き継ぎの申し送り程度で終わるところもあります。

だからコミュニケーションは大事ですよ、と言うと、『うちは雑談で終わってるからダメ』と言う意見もありますが、実はこれって、信頼関係が足りないから雑談で終わると僕は分析しています。
仕事の会話になるまでのプロセスを分析すると

①あいさつ
②どうでもいい天気とか渋滞の話。
③お互いの共通点を見つけ、自己開示の程度を確認する
④プライベートや仕事の愚痴など過去の話を中心に、日常のストレスを発散する
⑤仕事の今後の対策や疑問など、未来の打ち合わせをする
⑥お互いの仕事の成功を分かち合う

というプロセスがあるのです。

だから、④のプライベートの問題がある人は、ここが解決されない限り、仕事の話にいけないのです。
逆に言うと、プライベートの問題がない、あるいは克服されている人は、すぐに⑤の仕事の話ができます。

まず自分が満たされてこそ、他者に対する配慮ができる、というのは、こんなところでも確認できるのです。

プライベートの問題なんか仕事に持ち込むなよ!と言いたい気持ちはわかりますが、人員不足の現実を考えるとこういった問題にも介護施設が対処する必要があるのかな、と思います。

この問題を解決する第一歩としてひとつ提案があります。
『職員同士が10人以上で飲み会をしたら3万円補助キャンペーン』をしてみてはどうでしょうか??

10人でやれば一人3000円の補助ですので、安いところなら一人500円の自己負担で2時間飲み放題ですて。
ここで一気に①~④までやってもらって、明日から⑤でがんばろう!という作戦です。

実はある法人がこの僕の案を採用していただいて、介護職員さん大喜びでした。
ふだん話をしない部署の人たちと仲間になれた、とか、仕事の話がたくさんできたとか。

昔は、会社で運動会をしたり、社員旅行したり、飲み会の席でかくし芸大会をしたりと、あれは
会社のチームワークを維持する上で実は重要な機会だったらしいですよ。
宴会部長がいなくなったから会社のチームワークが崩れ始めたという説もあります
『講談社現代新書:不機嫌な職場』より。

とにかく、8時間の労働時間は、スキルを発揮する時間であり、自分のエネルギーを提供する時間なのです。
エネルギー補給を職場でやるからおかしくなるんですわ。
それはプライベートの時間でやるしかないのです。だから飲み会なのです。
僕が飲みたいから言ってるわけではないのですが、どうも酒好きに思われて困りますわ(笑)

チームワークを良くするなら飲み会を!!!!

ちなみに、その飲み会3万円補助をしている施設は、証拠写真を撮ることがルールで、職員玄関に貼り出してあるのですが、それがまたいい感じに職員の気持ちを盛り上げてくれるのです。しかもどんどん増えて、さらにいい感じなのです。騙されたと思ってやってみてくださいませ(^O^)


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知野吉和

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