新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

介護職をやるならリーダーを目指そう


shoniti
■介護をやるならリーダーや、管理者を目指しましょう!というお話です。

介護職に就く人の動機として、多いのは、『お年寄りが大好きだから』『人の役に立ちたいから』『ありがとうの一言がうれしいから』といったものがあります。
ここからわかるのは、お年寄りとの日常のコミュニケーションが介護の仕事のイメージのようです。
しかし、介護の仕事は、他の仕事と同じく、『チームワーク』『8時間労働』『プロとしての継続性』が現実にあります。
介護も『仕事』であり、『組織』なのです。当然、理不尽なこともあり、教科書や理想通りにいかないこともありますが、それが現実なのです。
組織で働くということは、いづれ現場からリーダーとして、スタッフをまとめ、さらに管理者として、経営的な判断をしていくことが求められるのです。
お年寄りが好きだ、という理由で介護施設を選ぶこともひとつ、ですが、仕事として、組織人として、リーダーや施設長になる、というキャリアアップに対する動機で選ぶことも、介護施設の魅力だと私は思います。
なぜなら、介護を選ぶ人たちのほとんどは、キャリアアップや昇進志向よりも、現場労働志向だからです。これはチャンスです。
介護経験があるに越したことはありませんが、介護経験がなくとも、リーダーとして、管理者としてスタッフをまとめることは可能です。

介護業務をこなすことと、リーダーシップは別のスキル(能力)なのです。
業務の効率化、組織の統制、人材育成、事業計画は、むしろ一般企業経験者の方が慣れているかもしれません。
ぜひ、介護の仕事を、介護業務ではなく、リーダーシップを活かせる場として、利用者のためではなく、スタッフのために働くことをビジョンとすることも介護を選択する動機になるのではないでしょうか。
実は、そんなリーダーや管理者の存在が、結果として、利用者のための介護施設をつくることになるのです。
介護現場はそんなリーダーシップを求めています。
もっとビジネスライクな風を介護業界に吹き込んでもいいと思うのです。
しかも、これからは外国人研修生、EPAなどで、外国人に頼らざるをえない状況になっています。
地域の人を地域で支えることも、難しいことが予想されます。
いろいろな背景、言語、文化をもった人たちへの教育の課題も出てきます。
周りのスタッフと一緒に理想のケアを実現するには、やはりリーダーシップが必要なのです。

■リーダー、管理者になることの魅力

何度も言いますが、介護も仕事ですので、組織人としての自由度があるのは、現場よりも管理側です。
リーダーになりたくない、という方もいますが、仕事に対する責任や権限を持つということは、人生の自由度を上げることになるのです。
心理的な自由度がある、ということは、あきらめや開き直り、ガマンの気持ちにならない、ということです。
リーダー、管理者を目指すことの魅力を以下に挙げました。

  1. やりたいケアができる
  2. 職場の改善ができる
  3. 学べる、学びが活かせる
  4. 人間としての成長ができる

1 やりたいケアができる
仕事は、自分だけがやるものではありません。
自分のいない間にも、自分が理想とするケアが継続されることは、うれしいことですよね。
そのためにも、リーダーとして、やりたいケアを仲間と共有できるのは、リーダーの役割です。
現場の質はリーダーにかかっています。
リーダーにならなくともやりたいケアは共有できるという意見もありそうですが、現実的に、組織というものは、責任や役割、雰囲気などもあり、そう簡単にはいかないものです。
だからリーダーを目指す必要があるのです。

2 組織の改善ができる
もしかしたら無駄な業務があったり、サービス残業があったり、無駄な経費があったり、いろいろな問題、課題があるかもしれません。
自分の権限で職場が良くなるなら、苦しんでいる現場の職員を救うことになります。
部下が気持ちよく仕事ができれば、その家族も幸せにします。
これもまた役割や責任を担うことで得られる喜びです。

3 学べる、学びが活かせる
これもまた役職関係なく学べるでしょう、という意見が聞こえてきそうですが、現場の職員がいくら深い学びをしても、それをリーダーや管理者が理解できなければ活かしにくいですよね。
組織の質は、リーダーシップの質です。
その質を左右するのは、リーダーがどれだけ価値観を持っているか、です。
価値観は学ぶことで高まります。
学び、権限を持って、その正しい価値観を活かす。これもリーダーになることの魅力だと思います。

4 人間としての成長ができる
リーダーをやることが苦手、という方にこそぜひ、リーダーを経験して、その役割にチャレンジをしていただきたいのです。
人生は決断の連続です。決めることを恐れず、幸せのための決断をする、そのトレーニングとしても職場で向上心を持って取り組むことが大切なのです。

あなたの職場の在り方は、人生の在り方の縮図です。
あなたの職場での態度、決断、結果が、そのまま生き方となるのです。
ぜひ、リーダー、管理者を目指して、より良い人生を送ってください。

あと、『役職が人を育てる説』がありますが、僕のスキルマトリクス理論では、それはあてはまりません。
管理者が全員育ってるわけではないので(笑)
与えられた役職に対する自覚+行動なのです。
これについてはまた今度。

一言で言うと、介護業界は、頼れるリーダーが少ないからチャンス!ということですわ。うっしっし。

知野吉和

6月25日(日)スキルマトリクスセミナーIN東京
7月23日(日)ケアリハ検定3級講座IN新潟

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