新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

正しい人は孤立する


img_7053.jpg正しい組織ならいいけど、やっぱり人って集団に流れるから、正しくあろうとする人は孤立するよねっていう話です。

組織が求める方向性は大きく分けて3つあります。

  1. 官僚化された組織で手続きを中心とした書類上で運営される、お客様や利用者(お客様)、学生よりも、会社やスタッフのプライドを守るための組織
  2. 現場やお客様のために現実に合った即対応型の組織(非常事態で組織される団体がこれ)
  3. 感覚的で無計画、行き当たりばったりの俗人的な組織

組織がいくらいいことを言っても、勤めてみると、この3つのうちの1つに向かっていることがわかります。

理想の組織は、2、ですが、現実はそうでもないのです。
組織の理念よりも雰囲気がそうさせるのです。

僕が以前勤めていた学校が、1でした。
教員のほとんどがプライドだけで、学生には見向きもしない、会話もほとんどしない学校でした。
やはり学生とはコミュニケーションを取りたいので、学生たちと仲良くしていると孤立していくのが自分でもよくわかりました。

介護施設の多くは現場のスタッフが中心になっているので、良い意味でも悪い意味でも3になりがちです。
多少、1のような管理者がいてくれるといいのですが、3の人たちにとっては煙たい存在になるようです。

お客様のために動くことがお金や、やりがいに直結すれば2の状態でチームワークが保たれます。
震災や水害時のボランティア団体がこれです。
わかりやすい目的がそのまま仕事のイメージにつながるからです。
ただ、災害ボランティアのチームの弱点は、時間が経つとモチベーションが下がることです。
縄張り意識に芽生えてしまい、1や3になろうとする人たちが出現します。

介護がなぜ2の状態でチームワークが維持できないのか。
災害ボランティアと違って、非日常の支援ではなく、日常の支援だから、ということと、わかりにくい目的であるということです。

介護施設といえども業務やスケジュールがあるので、そこを理解しないとチームには入れません。
災害ボランティアのように、今日来て、今日やることがあるわけでなく、毎日なのです。

災害ボランティアが良いとか悪いとかではなくて、非日常か、日常かの話ですからね。

皆さんの組織はどの方向を向いていますか?
  1. 手続きや会議重視で、あまり現場を見ようとしないチームか?
  2. 即現場で対応しようとする、スタッフにもお客にも熱いチームか?
  3. ただその日をやり過ごす、早く終わらせたいチームか?

正しい人が孤立する、というのは、特に、1とか3のチームに、2番を目指そうとする人たちがだいたい孤立するよね、ってことですわ。

知野吉和

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