新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

溺れる人に目標は言えない


img_6400.jpg不安定な状況で未来の目標は立てられない、という話です。

職員に目標を設定させて、モチベーションを高めようという取り組みのある施設がありますが
やる気がなくなるような組織だったら目標なんか言えませんよ、ってことです。

上司が『あなたの今年の目標は何?』といきなりオープンクエスチョンで来られても
現場の職員にしてみれば、『おめーのためにがんばりたくねーよ』ということです。

現場の職員が様々な問題を抱えて、改善案を出しても、相談しても、訴えても何もしてくれない上司(組織)なら
『だったら私もやりたくねーわ』と現場はあきらめ、ふてくされるのです。
これが「溺れる職員」です。

もし、現場職員に目標を持ってもらい、モチベーションを高めてもらいたいなら、まずは、溺れる職員を救い出すことが大事なのです。

溺れている場所がもしかしたら浅いかもしれないし、深ければ助け舟を出す必要もあります。
だから、本人から溺れている状況をしっかり聴くことも大事なのです。
これが面談とかカウンセリングとかコーチングとなるのです。

特に今、人員が不足している施設が本当に増えました。
完全に現場の職員さんは溺れている状況です。
人を増やすか、業務を減らすか、あと何がありますかね?
今の現場に頑張れ、というのは、溺れている人に自分でがんばれと言っていることと同じです。

今介護職員を救えるのは、現場以外の管理者、他職種などが逃げ道を作ってあげることかなと思います。
きれいごとはそろそろやめましょう。キレイごとを言うやつは現場に入れ!!!!!

知野吉和

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