新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

やる気とは何か?


セミナーなどで、介護現場の先輩方に、『どんな職員がいて欲しいですか?』『どんな新人さんに来てほしいですか?』
という質問を投げかけますが、ひとりひとりに聞いていくと、本当に面白い意見が聞ける。
「フロアから離れないで仕事ができる人」とか
「申し送り中に寝ない人」とか
「出勤したとたんに帰らない人」とか
「食事介助が疲れたからといって、途中で下膳しない人」とか
現場の悩みというか、一部の現実がそのまま出てくるのがこの質問の面白さですが、もっと面白いのが
他の施設からの参加者も「あるある~」と会場全体が大きくうなづくところが笑えます(笑)
とにかく現場はたいへんだ、ということであるが、その中でも良く聞かれるのが
「やる気のある人」「気づきのある人」が欲しい
という意見です。

気づきについては、別の記事で紹介されてますが、今回は「やる気とは何か」
介護職員が感じているやる気について、考えます。

よく新人育成の中で聞かれる、「あの新人ヤル気あっていいわ~」とか「あいつやる気あるのかな~」という言葉。
やる気のない新人を担当した先輩はつらいです。午前中がんばってみたけど、なかなか思い通りにならなくて
休憩室に入るなり「アイツつかえね~わ!!!」と不機嫌に入ってくる先輩をよく見かけます(笑)

現場の職員が感じているやる気とは何か?
はたして、現場ですでに独り立ちしている我々にやる気はあるのか?
やる気がないと、仕事にならないのか?やる気がなくても仕事はできるのか?

ということを考えてみると、何年もやっている人のやる気と、新人のやる気はちょっと
意味が違うように思えます。
このようなことをいつも考えながらスキルの研究をしているのですが
新人指導担当者が言う「今回の新人いいわ~」という時の視点を研究した結果、指導者や
チームに喜ばれる人の傾向は

・早いタイミングでの返事や質問、確認をしている(すぐやる動作、メモを取るなど)
・聞いたことをすぐに覚える力がある(暗記力、記憶力、基礎学力がある)
・あまり余計なことをしゃべらない。正しさや、過去との比較をしない。

この3つです。

逆に言うとやる気を引き出すために、こちらからアプローチできることは
①覚えて欲しいことを一覧にして出す。(見える化)
②覚えたかどうかの確認を定期的に行う
③正しいことを教えつつ、独自の手順やルールをしっかり伝える(これも見える化できます)

実はこれは、もう一つ効果がありまして、新人が入社する直前に、配布ができるので事前学習資料になりますし
スタッフに配布すれば、新人教育用のツールにもなるので、一石二鳥ですね。

ただこの言語化は難しいですけどね。
知野吉和


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知野吉和

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