以前の記事でやる気は必要ない、と書きましたが、今回はやる気にはいろんな意味がある、というお話しです。
我々が感じているやる気とは、どんな意味で使っているのでしょうか?まず、新人育成の場面で、ほとんどの人が感じるやる気とは、先輩が期待する行動をした時に感じるようです。先輩が期待する行動とは『言われた事をすぐやる』ことです。または『言われたことに対してすぐ反応する』ことです。でもこれは、新人育成の段階であって、慣れてしまった一人前の職員が、『言われたことをするやる』とか『すぐ反応する』ってやれているのでしょうか?僕は研修の講師をさせていただいて、いつも思いますが、そんなモチベーションの高い職員はあまり見たことがありません。まず、反応がないですね(笑)そういう意味では介護現場にやる気はあまり感じられませんが、それでも業務は回っています。ということは、やる気は必要だけど、やる気はなくともクビにはならないから、やっていけるのです。とりあえず、新人に必要なのは、『すぐやる、すぐ反応する』こと。もうひとつ、現場の慣れた職員が言う『やる気』があります。
- 身体は動くけど気分が乗らない
- 身体は動くけど集中できない
という心と身体が分離している状態です。これを我々は、やる気が出ない。と言っています。新人のやる気と、慣れた職員のやる気の共通点は、『今、この瞬間に集中する』ことができるか、できないか、ってことではないでしょうかね?我々がやる気をなくしている状態の時は、今、この瞬間に集中できない、何かが脳や心に入り込んでいる状態なんでしょうね。
- プライベートが気になる
- 上司が気になる
- 部下が気になる
- 同僚が気になる
- 早く帰りたい
- 読みたい本ある
- 見たいテレビがある
- メールが気になる
- フェイスブックが気になる
- 今日の飲み会が楽しみ
- 明日のデートが楽しみ
ってところでしょうか?気になるものはネガティブなものばかりでなく、ポジティブなものも、邪魔になる要因となります。とにかく、今のことよりも、過去か未来のことに気持ちがかたよったら、やる気が出せなくなるってことでしょうね。皆さんは、今この瞬間に集中しながら仕事ができていますか?今、この瞬間に集中するって難しいっすね!うっしっし
知野吉和