新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

講師スキルを上げるために


  講師としてのスキルを上げることが、仕事に関する全体の能力を上げる効果があるという話です。
僕が講師として初めて授業をしたのが27歳の時です。プロとしてもっと勉強しないといけないなーと考えていて、思いついたアイデアが『講師をやる』ということです。

講師をやれば、教えるための勉強をします。不安があればあるほど、勉強をします。こりゃ良いアイデアだぜ、と思いつつ、まずは、授業ができる場所を探しました。
いろいろなヘルパー研修をやっている団体の人に会い、『僕、講師の仕事やってるんですけど、もし仕事があったらやらせてください』と。

やったことがない人よりは、やったことがある人の方が頼みやすいだろう、といろんな人をステキに騙して営業しました(笑)
ある日、あるひとつの団体から電話がありまして、『実は、今、頼もうと思っている人が講師したことなくて頼りないから、経験のある知野さんにお願いしたいです』ということでしたので、『お任せください。うっしっし』と、僕の初めての講師の仕事がスタートしたわけですわ。
脳内で100回くらいイメージしてたので、初回はうまくいきましたけど、スキルマ研究の中でも、講師スキルは重要ですので、スキルマ的に、講師スキルを上げる方法について、考えてみました。
《講師スキルの上げ方》
1・大きい声を出す。→小さい声の講師はダメ!やるな!

2・シナリオをしっかり作る→自信のない人、授業の進行が苦手な人ほど、こまかく作れ!僕は作らないけどね。よくパワーポイントでやる人いますが、僕は手作りの紙芝居みたいなものの方が集中できるような気がします。

3・緊張感と、授業の良さは一致しない。緊張してたからうまくできなかった、という講師がいますが、そういう人は緊張してなくとも下手です。いちいち緊張するとか言うな。うるさい。甘えるな。緊張しながら良い授業をする人もたくさんいます。

3・授業の前に、受講生と会話する。休憩中に受講生と会話する。→緊張感をなくすためでもありますが、僕の場合は理解度を確認するため、疑問点を解消してあげると、その後の進行がお互いに楽です。満足度を上げます。たぶん。

4・自己開示する→授業とは最大のコミュニケーションの場であると考えていますので、まずは自分をわかってもらうことは大事です。知らない人の話より知ってる人の話の方が聴きやすいです。

5・終わりの時間は絶対に守る→これは僕を専門学校の教員として誘ってくれた先生から指導されたことですが、どんなに面白い授業でも、終わりの時間を守らないとつまらなくなる、とういうことで、どんなに授業が遅く始まっても、終わりの時間はオーバーしないようにしましょう。

6・場数をこなすことが正しいことか?→確かに慣れるためには必要ですが、正しい事前トレーニングの方がスキルは上がります。本番の繰り返しだけではスキルは上がりません。

7・講師仲間で5分くらいワークをやるのもいいですね→あるキーワードについて、説明したり、自分の考えを述べたり。いづれ講師を育てたいとも考えているので、どなたか一緒にトレーニングしませんか?

8・クイズを出す。沈黙の時間を作る。ワイワイガヤガヤの時間を作る。これはいろいろな意味がありますが、全体との対話が、受講生の集中力を維持させます。時間を稼げますし。ただし、グループワークは意見がたくさん出た時、まとめれらない講師にとっては、最悪の状況となるので、慣れないうちはやらないほうがいいかも。みんな違ってみんないい、というレベルの簡単なまとめ方から脱却しないとね。

8・今日の授業で使う用語の説明を最初にする→例えば10個とか20個の用語を一覧にして、説明すると、優しく感じます。

9・大きい大洋紙(模造紙)で今日の授業の教えたいことをまとめて、最初から貼る→これを説明するだけなら、かなり講師もラクになります。

10・授業が終わったら、ソッコーで反省する→ああすればよかった。こうすればよかった、あのギャグは通じなかった、ということを、たくさんメモる。忘れないうちに。

11・自分の授業をビデオで撮影する→いまはスマホでも十分撮影できます。いちばん良い振り返りになります。悪い癖も見れます。僕もよく録画しますが、自分の授業を見ながら、自分で喋ったことなのに、思わずメモしたり、へーとか言っちゃいます(笑)なければ、ボイスレコーダーでもいいです。

12・板書したものはすぐ消さない→優れた先生でも板書が下手な人はいます。どう書くか、は重要ですが、まずは、大きい字で書く。すぐ消さない

プレゼンスキルトレーニングに関しては、きらめき介護塾の渡辺先生も言ってますが、シナリオづくりが重要で、セリフも全て決めていくのがいいのです。そういう意味でも、渡辺先生の認知症トレーナー養成講座やシスター講座なんかは、非常によくできていて、講師をやったことがない、授業の組み立てを学びたい方には非常にオススメです。

渡辺先生も最初は講師が苦手で、シナリオ作りを徹底したそうです。やはり授業計画は大事ですね。

僕は目立ちたがり屋で、言いたいことがたくさんあるし、影響力を持ちたいとも思っていますので、そういう性格的な部分に任せた仕事のやり方では、普遍性は生まれません。そうではない人でもやれる仕組みやテクニックを考えていくことって大事なんですよ。
他にも、説明をわかりやすく、とか、例え話を多く、とかいろいろありますが、それはまともに授業ができてからでもいいと思います。まずは事前の準備に力を注ぎましょう。

知野吉和


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