その中に、「KYヘンタイかんちがいやろう」や「地獄からの使者」がいるのですが、今回は『できない理由を言いたがる職員』の話をします。
このタイプの職員は、何かと正しさや、根拠や理由を求めます。よく出るセリフが『前例はどうだったのか?』とか『それってどうなの?』とか『法律的にどうなんですか?』とか『家族は大丈夫なんですか?』とか『施設長はいいって言ったんですか?』とか、とにかく、『ちょっと待ってください』と、ブレーキをかけたがります。
なぜなら!責任を持ちたくない、自分がやりたくない、自信がない、みんなと一緒にやると困ることが起こるから。です。特に最後の困ることについては、後半で説明します。
できない理由を言いたがる職員は、以下のようにも見えます。
- 八方美人
- 外部からはいい人に見られる
- 結局なんだかんだ言ってやらない方向に持っていく
- 口だけ、結果がない
- ちょっと頭がいいから注意しにくい
- なんかあったら辞めます。と言って絶対やめない
- 上司にはいい子
- 上から目線、優越感に浸りたい
- 忙しそうにしてるけど、内容はあまり意味がない
- 正論は言えるけど、現場には使えない
- 本音を言わない、自分のことは言わない、自己開示性が低い
- リスクを見つける天才、できなくする天才
- 自分はちゃんとやってると訴えるのが上手
だんだん悪口になってきて楽しくなっちゃいました(笑)
特に他職種に多いのです。なぜなら、現場にいるとこういうタイプは使えないから。だからといって、他職種全員がそうなるわけではないですよ。相談員がこうなっちゃうことが多いです。先ほどの特徴の最後に〇〇な相談員、とすると、なんとなくわかる人もいると思います。 優れた相談員もいますけどね。
この人たちも実は『劣等感』を抱えているのです。自分に自信がなくて、自分の気持ちに自信がないのです。だから、自分の意見ではなく、知識や根拠、法律を持ってきて、自分を守るのです。彼らは劣等感をバネに勉強をしたタイプです。あまり介護職員にはいないタイプです。
だから、自己開示性が低いのです。オープンにすると、自分のダメなところがバレるから隠すのです。でもダメではないのです。ダメでないことに気づく経験が少ないのです。ダメでないことに気づくには人間関係の中でたくさん触れ合うしかないのです。でも触れ合えないのです。だから知識で自分を守るのです。認めてもらうには正しさだと信じているのです。正しくないと自分の居場所がないような気がするのです。つらっ!←この前、専門学校で覚えました(笑)※辛い、という意味。
彼らにわかってもらいたいことは、正しさではなく、みんなとうまくやることです。知識も大切ですが、それを現場に活かす具体性です。そして自分自身も現場の苦労を知ることです。まれに介護職員さんでこのタイプがいますが、やっかいですよ。仕事しないから。上司にはいい子だから、なおさらがんばっている職員は苦労します。
- 具体性を示させる
- 結果を求める
- 本人に動いてもらう
要するにグレーゾーンに飛び込む勇気がないのです。でもね、専門職ってのは、グレーゾーンに飛び込むから面白さやこだわりが出てくるのですよ。グレーゾーンに飛び込むから周りの役に立つのです。ちなみにグレーゾーンというのは、専門領域外、という意味ですよ。法律違反ではないです。
これを上司がしっかりと見極めていくと良いでしょうね。面談していても、頭のいい職員さんはたくさんいます。その言葉に騙されない方法は、チャンスを与えて、やるかどうかを見ればいいのです。『リーダーにならないか?』『今回のイベント任せてもいいか?』と。その人たちはやりませんから~(笑)うっしっし。
劣等感はいろんな形で人間の心に潜むのですよ。うっしっし
知野吉和