介護リーダー向けの研修などで、最初に、どんな介護職員さんが欲しいですか?という質問を投げかけると
①気付きのある人が欲しい
②臨機応変のできる人
③自分で考えて行動できる人
④一般常識のある人
⑤辞めない人(笑)
まだまだたくさんありますが、割とこのような意見を聞くことがあります。今回は①気づきについて解説します。
気付きとは、脳内で起こるひらめきのような現象ですが、脳内で何が起きているかというと
=ある情報(Aイメージ)とある情報(Bイメージ)が突然、つながった時に、さらに新しい情報(Cイメージ)が生まれたり、実感したときに起こる現象です=
気付かない人というのは、そもそも、その情報(イメージ)が足りない状況ということになります。要するに知らない、という状態です。
情報がない、知らない人には何をしたらいいのでしょうか?
『教える』ことです。
介護業界に限らないことではありますが、特に新人育成の中で、圧倒的にまだまだ『教える』エネルギーが不足しているように感じます。
よくベテラン介護職員さんが『私は気づかせるようにしています』とかっこつけている人を見かけますが、『気付かせる教育』ってすごく難しいんですよ。
僕には無理です。教えることにさんざん悩んだ僕だから言えますが、気づかせることってすごーく難しいんですよ。
逆に、気づかせることができる人に、そのロジックが聞きたいです。
話はそれましたが、知識があるということは、それだけ気づきのチャンスは多くなります。
逆に、気づきの弱い人は、学びが必要だということになります。
明日からは、しっかりと情報を伝える、答えを教える、という技をぜひ使ってください。気づきのスピード、成長のスピードは速くなりますよ。
たまに、知識はあるのに、鈍感だ、とか気づかない、と言われる人もいます。それは、もう一つのアプローチ、『比較させること』です。
Aの情報と、Bの情報を比べる、比較させることで、気づくことにつながります。
気付けていない人には、答えを教えて、情報を与えて、比較させる、というアプローチを徹底することで、気づきはうまれますよ。
私は気づかせる教育をしています、などと、かっこつけて言っても、気づけない人にとっては何も効果はありませんよ。