新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

人はコトバで考える


  
悩みをなくす方法とか、解決する方法とかではなく、悩むということはどういうことか、を考えてみました。答えを先に言います。

悩むとは=言葉がない、言葉が見つからない状態のことを言います。

悩みの解決の第一歩は、私の悩みがどいうことなのか、解説されることから始まります。

現状を見る、とは、そういうことです。
借金でお金がない、すぐにお金が欲しい、という場合でも、一時的な解決は、お金を用意することですが、根本解決するには、お金を手に入れることではなく、借金をしてしまう自分の生き方を分析することが重要なのです。
自分の生き方をしっかり解説できるくらいに現状を理解できたら(言語化できたら)借金をするパターンにブレーキをかけることができます。
衝動や無意識にやっていること、などを言語化することで、意識化され、抑制がきくことになります。

やっぱり言語化=言葉を見つけている状態です。
人は言葉でものを考えます。

ラーメン食べたい、あの店がいい、あの道を通って、あそこに寄って、あれを買って、あのメニューをたべよう。
だから本を読もう、人と話をしよう、というのは、表現=言葉を交換して、自分のものにしていこう、ということなのです。

自分自身を表す言葉を手に入れられたら、あまり悩まなくなるということです。冷静になる、自己統制が取れる、というのは、知性がある、ということですが、まさに言葉を持っている、ということなのですよ。
来談者中心療法のロジャースも言っています。『あなたの悩みは、こういうことでしょうかね?』と確認しなさいと。悩んでいる人がしっくりくる表現を見つけるお手伝いができたら、カウンセラーとしては、十分な役割が果たせるでしょうね。
一人で考える、ということは非常に大事なことですが、言葉を持たない人が一人で悩んでもうまくいきません。

特に解決の道を探るのが難しい問題ほど、『この今の私のよくわかならい現状を解説できる人』を探しましょう。
日本人はすごいな、と思うのは、俳句や川柳などが代表的ですが、言葉による表現力、たくさんの語彙があることです。
日本人は虹が七色に見えるのは、それだけ色の微妙な違いにもコトバに置き換えているからです。
また除霊ネタになりますが、あるテレビでキツネに取り憑かれた相談者が除霊をするシーンが写っている時に、ちょっと感の強い霊の見える子どもが『ワンワンがいる』と言いました。その子はキツネを知らないから、似たようなものは全部ワンワン(犬)なのです。

言葉を持たない、ということはそういうことです。

ちょっとわかりにくいですかね(笑)
悩んだ時は、まず、自分の現状や、気持ちを言葉にしてみてください。しっくりこない表現は、新たに言葉を探してください。自然とその過程の中で次の一歩も見つけられますよ。
言葉が見つからない状態が続くと、心だけでなく、身体面にも影響が出ます。自分の中で作ってしまった心の中の毒が、身体に回ってくるのです。

治すにはまず、言葉です。ストレスとは、言葉にできない、言葉が見つからない、ということなのです。

※ちなみに、霊が見える子どもさんがいると自慢げに言ってくる親がいますが、言葉を持たない子どもに霊の通訳はできませんからね。そういう子どもこそ、しっかり勉強してもらって、その能力を人の幸せのために使うように指導してください。安易に子どもに頼ると間違った能力の使い方をします。親は親としてビシッと、人としての修行をさせてくださいね。クリスタルチルドレンだとか、インディゴだとか、ニュータイプだとか、親は安易に浮かれないように!!ウッシッシ

知野吉和


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