今日のテーマは、面談がなぜ必要なのか、なぜ面談なのかというお話です。
スキルマトリックス理論(注1)では、やる気、前向きさ、集中力は、自分から出すことは<
難しいと考えられています。では誰がやる気を引き出すのか、それは、周りの誰かです。
家庭であれば、親。
学校であれば、先生。
職場であれば、上司にその役割があります。
部下にやる気を出してもらいたい上司は、関わりを増やすことが必要です。
そのために、最も手っ取り早く、しかし難しく、でも確実な、面談をすることをおすすめします
面談というのは、二人で話をする、という意味です。カウンセリングのような専門的なものでなくていいのです。
相手の気持ちを変えようとするならば、ちょっと考えながらやらないといけない部分もありますが
本来、面談と言うのは、ただひたすら話を聴いて、部下の気持ちを最後まで聴き取る、ことが目的です。
もし、面談の中で質問が出たら、自分なりの意見や考えを述べる程度で、質問がないうちは
ひたすら聴いてください。
面談のゴールは相互理解です。それは、上司が部下の気持ちを理解することから始まります。
その結果、部下から『おめさんらっけいいこてね(新潟弁)』と思ってもらうことが大切です。
なんだかんだかっこつけても、最後は、あなただから、あなたが言うから、というのがいちばんの説得力になります。
結局コトバというのは、何を言ったか、よりは、誰が言ったか、なのです。
性格分析の世界では、逆のパターンの人もいて、理屈や根拠で理解する人もいますが、
やる気をなくしている状況と言うのは、興味を引き出せなかったということになります。
気持ちよく仕事をしてもらうことが結果として管理者にとっての仕事を楽にして
現場にとっても良い環境となり、それがお客様への良いサービスにつながります。
部下との関わりを持たずに、『あいつはやる気がない』と言っている上司は
管理者としてのやる気がない証拠です。上から目線はいけませんね。
管理者はまず、直属の部下を大切にする、不機嫌にさせない、
気持ちを理解する、という努力をする。
これが管理するということではないでしょうかね。
知野吉和
(注1)
スキルマトリックスとは、介護職員のモチベーションを引き足すための理論をまとめたスキル評価理論です。このブログはスキルマトリックスの理論をもとに、私が教育の場、ビジネス、介護施設で実践した成功事例をもとにつくられています。
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