新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

児童養護施設で育ったあおいちゃんの話


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葵ちゃんから、あおい本第二弾「もっとあおいほん」が送られてきました。
内容は、葵ちゃんの介護観につながる過去のエピソードを語ったものです。
葵ちゃんは児童養護施設で育った、いわゆるみなしごです。

僕が初めて葵ちゃんを見たのは、Facebookでした。お友達のお友達で。
写真を見た瞬間、「こりゃ~ヤバい女だ!!!!!」と思いました。

 

彼女の魂の中にあるさみしさと怒りを感じたからです。
人の魂には、いろんな感情や目的があります。
葵ちゃんからはとっても深い闇を感じました。
要するに付き合いづらい女です。

ある日、セミナーで出会い、飲み会でお話をすることになりました。
彼女は生まれてすぐに児童養護施設に預けられ、育ちました。
児童養護施設に育った人がすべてそうなるわけではないのですが
葵ちゃんは、いろんな感情をかかえて生きてきたのです。

彼女は正直にいろんな過去を話してくれました。
心理を学ぶ上でこの上ない事例をかかえた人間、葵ちゃんは面白いのです。

そして彼女は出身地である高知にいつか来て欲しいと言いました。
高知県の児童養護施設に。
なので行ってきました。

初!児童養護施設!
葵ちゃんが育った頃は、親の経済的理由で入所するケースが多く
自分の家がどこで親が誰か、ということがわかっている子どもが多かったそうです。
そんな中で葵ちゃんは自分の生い立ちを知らない、完全なる?みなしごだったのです。

葵ちゃんを育てた職員さん=お姉さんたちにもお会いできました。
お姉さんたちは、葵ちゃんを大歓迎しながらも、なんだか緊張しているのが印象的でした。
スタンドバイミーのような、僕らの七日間戦争のような、約束のネバーランドのような
家出から養護施設に戻るまでのエピソードも聞いていたので、最後の戦いの地、お仕置き部屋も見れました。

何度も嬉しそうに『あそこがお仕置き部屋やねん!』と指を指している葵ちゃんに戸惑うお姉さん方の顔が面白かったですw
※あおいほんでは、「反省部屋」となっておりますが、本当はお仕置き部屋ですw
しかし彼女にとっては最高の思い出の、天国だったでしょうね。

当時のアルバムを見せていただいたり、昔の児童養護施設と今の違いを聞いたり。
ある一人のお姉さんが『葵ちゃーん、なつかしいわねー!』と喜んでるのに、葵ちゃんは『誰ですか? ?』みたいな顔をされたときは
他の先生方も凍ってましたw

あおいほんには書かれていない、エピソードをたくさん聞くことができました。

生まれた時からいろんなことが重なり、聞いてるだけでも苦しくなるような、時間を過ごしてきました。
今までの人生をすべて葵ちゃんの魂が選んだものだとしたら、葵ちゃんはどうなっていくんだろう。
周りの人たちは「よく乗り越えたねー」と感心する人もいますが、そんな軽いもんじゃないような気がするんですけどね。
そうするしかなかったし、それしかない環境だったのです。
努力もあるかもしれませんが、そういう環境の中では、それしか知らない、それしかできないのです。
自分の感情をどう取り扱ったらいいか、何がいいのか、どうしたらいいのか、わかんない時もあったのです。
時には、感じないようにした時期もあったはずなんです。
今でもそんなところが見えますけどね。

だから葵ちゃんはえらいとかでなく、ただその中で生きてきたのです。
その中で今、感じられることもあるんです。
逆に無意識の中で起こしてしまう問題もあるでしょう。

葵ちゃんの魂はいろんなものが隠れていて、たぶん、本人にも気づけていない何かがたくさんあるんだと思います。
葵ちゃんが生きていく中でいろんなものに出会って、自分で見つけていく姿を、見ていきたいなーと思っています。

ということで、『あおいほん』第2弾の「もっと!あおいほん」は大好評で売り切れましたが、なんと現在増刷中でございます。
http://tanakaigo.web.fc2.com/index.html
お問い合わせはコチラ TKG十日町介護グループまで。

また高知のひろめ市場で飲みたいです。
そして葵ちゃんの過去を聞いて、うっしっしと言いたいw

知野吉和


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