新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

ブックカバーチャレンジ④


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【ブックカバーチャレンジ④】
4日目は日本人のアイデンティティーについて、気づける本。
 
『武士の娘』杉本鉞子(すぎもとえつこ)
長岡藩の家老の家に生まれ、結婚してアメリカに住んで、長岡市にいた頃のことが書かれています。
日本人は見えないところにも手を抜かないエピソードから、今の日本を予言めいたことを述べています。
『日本は外国人にどう見られていたか』
幕末、明治のころの写真とともに、外国人が日本をどのように過ごして感じたか、書かれています。
「日本の子供は世界で最も幸福な子どもに違いない」
「日本人はお互いに親切であり、礼儀正しい」
昔の日本人はそんなだったんだってさ。
『新島八重』
男装をして戦争に出かけた女性です。
会津藩のお話は、松平容保や白虎隊から、日本のナイチンゲール、瓜生岩子など、たくさん日本人として誇りの持てるお話があります。
敵の負傷者を手当てをしている岩子に敵味方から非難を浴びるが「けがの手当てをするのに誰の許可もいりませぬ」
「けがをした者は皆同じ、国のために戦っているのです」と言った話は有名です。
 
昔、学校の先生をしていたころに、学級崩壊状態だったクラスをどうまとめるか、どう教育をするか、悩んでいたころに、当時付き合っていた彼女から会津藩の日新館の存在を教わりました。
幕末の白虎隊が飯森山で自刃した、程度の話は知っていたが、武士道とか、什の掟とか、よくわかんないので、とりあえず会津若松の日新館に行き、什の掟に始まり、八則、学びのスタイル、人としてどう生きるか、など、資料を読み、まーとにかく、当時のクラスの子たちと向き合いながら苦しい日々を過ごしました。
自分のやっていることが正しいかどうか、外に求めようとしたとき、僕は、「じゃあ、昔はどうだったのか?」ということをよりどころにしながら、自分を保っていました。
もしかしたら、それが上司だったり、親だったり、宗教だったり、薬だったりするかもしれませんが、僕は「日本人とは」「武士道とは」でした。
日本人として生まれて、もしかしたら1%でもあるかもしれない自分の中にある古い日本人としてのアイデンティティを増幅させるには、歴史がいいのかなーと思ってる。
自分のことじゃないのに、理屈じゃないところで、偉人たちの選択の意味が理解できるような気がするのも、同じ日本人だからなのかなとか思います。
知野吉和

武士の娘 (ちくま文庫) [ 杉本鉞子 ]

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