デンタルクリニックツチヤ 土屋信人の連載コラム

新潟県歯科医師会障害者歯科センター主催のVE嚥下内視鏡検査研修会が開催されました。

平成23年度より新潟県歯科医師会では新潟県歯科保健推進条例の基本理念に基づき、新潟県歯科医師会認定障害者診療医養成事業を新潟県にも主催に加わってもらい行っています。 平成24年度末までには県内50歯科医療機関が認定を受けています。

知的な遅れや自閉症などのため治療の理解が得られず上手に受診できない、また身体の不自由や緊張により歯みがきがうまくできない、食べ物を口から食べたり飲んだりすることができない等、歯科保健にお困りの方は各地域の「新潟県歯科医師会認定障害者診療医(以下認定障害者診療医)」へご相談いただきたいと思います。

しかし、食べ物を口から食べたり飲んだりすることができない等の摂食嚥下機能障害については対応のできる歯科医が少ないのが現状です。そこで新潟県歯科医師会障害者歯科センターでは認定障害者診療医を対象としたアドバンス研修としてVE(嚥下内視鏡検査)研修会を3月28日(木)午後7 時より開催しました。VEとは鼻腔から約3mmの内視鏡(カメラ)を挿入し実際の嚥下の様子を観察・評価をしていく検査です。準備や後片付けの時間を除けば15分から30分程度の時間ででき、外来の診療室だけではなく、持ち運びができるため病院・施設や居宅のベッドの上でも検査が可能です。

新潟県歯科医師会では今後摂食嚥下リハビリテーションの普及のために活用していくVE(嚥下内視鏡)を購入し歯科医師会会員に貸与していく予定です。しかし、多くの歯科医がすぐに使いこなせる医療機器とはいえず、まず第一弾として「VE の基礎知識と使用法について」というテーマで、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食・嚥下リハビリテーション学分野の講師谷口裕重先生から講演とマネキンを使用した実習を行いました。年度末の多忙な時期での開催となり認定障害者診療医と二次医療機関の歯科医のみへのご案内となりましたが予想を超えた33名の先生方(新潟県行政職を含む)から参加していただきました。

講演に先立ち、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食・嚥下リハビリテーション学分野井上誠教授から摂食嚥下リハビリテーションにおけるVE の基本的な位置づけついて「医療機器自体としての操作について、それほど難しいものではありませんがVEを使ってどのように地域医療の摂食嚥下リハビリテーションの場で活用していくのかが課題であり、これからも研修を積み重ねる必要性があります」とコメントをいただきました。

今年度もこの研修は摂食嚥下リハビリテーションの普及のため新潟県歯科医師会会員向けに行われていきます。

燕歯科医師会HP

http://www5b.biglobe.ne.jp/~nishikan/

★デンタルクリニック ツチヤ★

〒959-0264 新潟県燕市吉田3751 電話0256-93-1182

ホームページ http://www.dct1182.com/

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